【モノクロフィルム自家現像講座vol.2】自宅で出来る現像方法

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Film / dannyford

【モノクロフィルム自家現像講座】の第2回目!!

今回は、初心者でも簡単に出来る現像方法とその手順を、順を追って説明していきたいと思います。
モノクロフィルムの現像さえ身につけてしまえば、もっともっとフィルムカメラを楽しむことが出来るはず!!是非参考にしてみてください。

前回:「【モノクロフィルム自家現像講座vol.1】必要な現像用品を揃えよう!」はこちらから

フィルムをリールに巻き付けよう!!

まずは、撮影したモノクロフィルムを、現像タンク内に入れるリールに巻き付ける作業を行っていきましょう。

ベロだし

ベロだしとは、フィルムケース(パトローネ)内に巻き付けられたフィルムを引き出す作業の事です。
以下の手順で作業を進めて行きましょう。

  1. 1 . フィルムピッカーのベロ(黒い部分)を全て、フィルムケース(パトローネ)に差し込みます。
  2. 2 . フィルムケース(パトローネ)を押さえながら、フィルムピッカーのフィルム側にあるボタンを1つだけ、フィルム差し込み口側にスライドさせます。
  3. 3 . その状態でフィルムケース(パトローネ)の回転部分を逆回します。
  4. 4 . 「カチッ」という音がなったら、フィルムピッカーのもう一つのボタンをフィルム差し込み口側にスライドさせます。
  5. 5 . 素早く、フィルムケース(パトローネ)からフィルムピッカーを引き抜くと、フィルムが顔を出します

ここまでで、「ベロだし」作業は完了です。うまくいかなかった場合は、この作業を根気よく数回試してみてください。

たまに、フィルムケース(パトローネ)内で何かが引っかかってしまい、フィルムが取り出せないことがあります。その際は、全暗室でペンチなどを用いて、フィルムケース(パトローネ)を開けてしまいましょう。
※開いたあとは、次にご紹介する作業も同時に行ってください。

フィルムリールへの巻き付け

次に、現像タンク内に入れるフィルムリールにフィルムを巻き付けます。

この作業を行う際は、全暗室かダークバック内で作業を行ってください。
ちなみにセーフライト(暗室用の赤いライト)などの光でも感光してしまう原因となりますので、本当に光が一つもない環境化で作業を行ってください。
※ちなみに筆者は部屋のカーテンを全て閉め、部屋中の明かりも消し、その上で、お風呂場の扉の隙間をタオルで埋めて、作業を行っています。

明るい環境化で行う作業

  1. 1 . フィルムケース(パトローネ)から飛び出ているフィルムを少しだけ引っぱり出し、フィルムが細くなっている箇所を切り取ります。
  2. 2 . リールのフィルム取り付け部分にフィルムの先端を差し込みます。
    ※現像タンクごとに方法が異なるため、購入した現像タンクの説明書を参照してみてください。

全暗室で行う作業

  1. 1 . フィルムをリールに巻き付けていきます。
  2. 2 . フィルムを全て巻き取ったら、フィルムケース(パトローネ)側の出来る限り端のほうで切り取ります。
  3. 3 .フィルムの端までリールに巻き付けて、「カシャカシャ」という音がなるか確認してみてください。
    ※フィルムが途中で詰まってしまっていると、現像液がうまく回らずに現像ムラが出来てしまいます。スムーズにフィルムを巻き取れているか、確認しましょう。また、現像タンクによっては、音がしないこともあります。
  4. 4 . フィルムを巻き付けたリールをそのまま現像タンク内に入れましょう。現像タンクを組み立てたら、この作業は完了です。

次は、現像に必要な薬品を準備しよう!!

現像に必要な薬品は、「現像液」「停止液」「定着液」「水滴防止剤」の4つとなります。それぞれの薬品によって細かな希釈(水と混ぜ分量)は異なりますが、希釈方法は変わらないので、薬品の説明書と照らし合わせながら以下の手順を参考にしてみてください。

  1. 1 . 1ℓのビーカーと25度前後の温度の水を用意します。
  2. 2 . 希釈条件に合わせて水と薬品をビーカーの中に入れます。
    例:希釈条件(1:4)で1ℓの薬品を作る場合は、200㎖の薬品と800㎖の水をビーカーに入れる。
  3. 3 . ビーカーに薬品を入れたら、ゆっくりと撹拌(かき混ぜ)する。
  4. 4 . 撹拌(かき混ぜ)後、使用する量のみをビーカーに残し、残りの薬品は、準備をしておいたストック用の薬品ボトルに戻す。
  5. 5 . 薬品の温度が適度な温度、(主に20度前後)になるまで、冷ます。※冷水を貼ったトレーにつけて数分、温度を見つつ、温度が下がるのを待つ。

この作業を「現像液」「停止液」「定着液」「水滴防止剤」それぞれ行いましょう。
ストックさえ作れれば、以降は(5)の作業だけでよいので、次回以降は、比較的、簡単です。

準備万端!!いよいよモノクロフィルムの現像作業

フィルム、現像液の準備が整ったら、いよいよ現像です!!
モノクロフィルムの現像は、時間との戦いになりますので、手元にタイマーをおいて作業を行いましょう!!

現像液

  1. 1 . 現像液を入れます。
  2. 現像液を入れたらすぐにタイマーのスイッチを入れ、30秒間、撹拌(かき混ぜ)します。
    ※撹拌(かき混ぜ)は、現像タンクをひっくり返しては戻し、ひっくり返しては戻しといった、倒立撹拌という方法で行います。倒立撹拌のペースは、10秒間に3回行う程度のゆっくりとしたペースで構いません。モノクロフィルム全体に現像液が行き渡るように撹拌をしてください。
  3. 3 . 撹拌が終わったら、現像タンクの底を2~3回ほど、軽くたたき、撹拌を行った時に出来た気泡をなくすようにしてください。
  4. 4 . 30秒間、放置します。
  5. 5 . 10秒間、再度、撹拌を行います。
  6. 6 . 50秒間、放置します。
  7. 7 . 所定の時間分、(5)と(6)の作業を繰り返し、現像液をビーカーに戻します。

フィルムごとに現像液とその温度に合わせた現像時間が決められています。
(1)〜(6)の行程の合計時間がその現像時間ぴったりになるようにしましょう。

停止液

  1. 1 . 現像液をビーカーに戻した後、すぐに停止液を入れます。
  2. 2 . 30秒間、撹拌してください。その後、停止液をビーカーに戻します。

定着液

  1. 1 . 停止液をビーカーに戻した後、すぐに定着液を入れます。
  2. 2 . 30秒間、撹拌してください。その後、1分半ほど放置します。
  3. 3 . 10秒間、再度、撹拌を行います。
  4. 4 . 50秒間、放置します。
  5. 5 . (1)~(4)の作業を約5~6分ほど繰り返し、定着液をビーカーに戻します。

フィルムの取り出しと水洗い

  1. 1 . 現像タンクの蓋を開けます。
  2. 2 . 蓋が開いた状態の現像タンクに水を入れます。
  3. 3 . 15~20分ほど、流水で水洗いを行います。
    ※流水の量は、ほんの少しで構いません。流水を行う際は、冷たい水を用いましょう。
  4. 4 . 所定の時間が経ったら、水をよく切ります。

水滴防止剤

  1. 1 . 水を切った後の現像タンクに水滴防止剤を入れます。
  2. 2 . ゆっくりと水滴防止剤を元のビーカーに戻します。

以上で一通りの現像作業は完了です!

コレで完成!!乾燥〜切り分け作業

次に乾燥作業に入ります。フィルムの乾燥は、ホコリ等がない場所、かつ長時間放置出来る場所が最適でしょう。
お風呂に浴室乾燥がついて入れば、比較的早く仕上がります。

乾燥〜切り分け作業

  1. 1 . フィルムの端にフィルムクリップを止めます。
  2. 2 . フィルムクリップを干し竿に固定したら、フィルムリールからフィルムを徐々に出していきます。
  3. 3 . フィルムをフィルムリールから完全に引き出したら、フィルムの端にフィルムクリップを、もう一つ付けます。
  4. 4 . つり下げられているフィルムに残った水滴をフォトスポンジで軽く吸い取ります。
  5. 5 . そのまま数時間放置します。
    ※夏場の自然乾燥であれば3時間ほど、冬であれば、半日以上の時間がかかります。フィルムから水気が切れ、べたつきがなく、張り感がでた状態であれば、乾燥完了でしょう。
  6. 6 . 仕上がったら、皆様のフィルムアルバムに合わせてフィルムを切り分けましょう。

以上でモノクロフィルムの現像作業は一通り完了です。
後は、スキャナーでデータ化して見るなり、暗室でプリントをしてみたりと、写真として楽しんでみてください。

第三回目以降では、モノクロフィルムのプリント(暗室作業)についてもご紹介しますので、お楽しみに!!

⇒ 自宅スキャンに必要な物は「自宅でスキャン!フィルムカメラの写真をデータ化する時に必要な物」でご紹介していますので、コチラも合わせてご覧ください。

この記事を書いた人
CHEAP編集部
CHEAP編集部 / WEBライティング部門
CHEAP - camera magazine - 公式編集部 カメラにまつわる様々な情報を毎日発信しています。 基本的な撮影方法やアイテム選びならお任せあれ!
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