写真の構図の基本を学ぼう!vol.2 「放射構図」

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:

STUDY

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Photo:Pedestrian Overpass as Missile Silo By D.H. Parks

前回までの「基本の構図を学ぼう!」では、「三分割構図」「日の丸構図」について、お伝えしてきました。
シリーズ第3弾となる今回は、「放射構図」について触れていきたいと思います。

放射構図は、場所や状況に合わせて使うことで、平面的な写真に立体感を演出させることができます。
写真にほんの少しのアクセントを加えて、魅せる写真を撮りましょう!

放射構図とは

放射構図とは、一点透視法を用いた構図です。
一点透視法は、画面の中のある一点を中心に、要素の線が収束した透視図法のことです。
この一点透視法に基づいた空間を写真に収めることで、写真の中に奥行きを作り出すことができるのです。

放射構図

画面の中央に収束点を配置する

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Photo:Harbourfront Pier, Toronto, 2014 By Marc Gautier Photographer

画面の中央に向かって、要素の線が集まっています。
こうすることで、中央に視線が吸い込まれるような写真に仕上がります。
画面の中央に収束点を配置する場合のほとんどが、その空間自体が被写体になっています。
とてもシンプルな方法ですが、空間をしっかり捉えることができる構図です。
ただ、カメラに対して、真っ直ぐ奥に伸びるような空間を選ばないと、写真にした時に奥行き感が伝わりづらくなってしまいます。
ただ撮影するのではなく、写真にした時を想像してみるといいでしょう。

収束点をずらしてみる

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Photo:Next train By Don McCullough

先ほどは、シンプルに中央に配置していた収束点を今度は、ずらして撮影してみます。
すると、奥行き感以外にも、躍動感を演出できます。
収束点をずらすことで、収束点からなる空間をより広く写せます。
これによって、迫力が増すのです。
この空間に、特定の被写体を配置したりすると、静物の被写体にも躍動感を持たせられます。

収束点に被写体を配置する

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Photo:Washington Metro By camera_obscura [busy]

ご紹介してきた2つの方法では、どちらも収束点に何も配置されていませんでした。
これは、空間に、より奥行きを持たせるよう演出するためで、収束点に何かを配置してはいけないという決まりではありません。
むしろ、ちょっとした空間でも被写体があることで、放射構図を活用することができるのです。
上の写真のように、被写体を中心に、空間の線が集まっています。
この空間の線が、漫画の“集中線”のような働きをして、被写体に目線を引きつけてくれます。
ポートレートやペットを撮影する時に、とても効果的な方法です。

放射構図にも、様々な活用法があります。
それぞれのシーンに合わせて使うことで、より印象的な写真に仕上がります。
構図を意識し始めると、「これはこう撮ろうかな」「あれはどうやったら綺麗に写るかな」と、ただ歩いているだけでも楽しくなってきます。

みなさんも、今回ご紹介した方法を是非実践してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
安永きえ
CHEAP編集部 安永きえ / ライター・フォトグラファー
http://cheapcamera.tokyo/
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